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Fig.-5 S/C load VS production

と積載土量に比例関係が見られる。
?スエルコン接地荷重か同じであったとしたときの積載土量を検討した結果、1992年では、ファジィ運転が9.7%の積載土量向上、1993年では、ファジィ運転が7.1%の積載土量向上となった。
?いずれの年度でも、接地が強い範囲(スエルコン接地荷重3.2t以上)では、ファジィ運転の積載土量が10%程度向上しており、一方接地が弱い範囲では、50m3程度下がっていた。
b.浚渫ポンプ回転数制御
?1992年、1993年ともに通常運転は、目標回転数200rpmで一定値制御を行った。ファジィ運転は前出のアルゴリズムに従って可変制御を行った。Fig.-6に浚渫ポンプ回転数の関係を示す。
?この制御結果が「a.」項の積載土量の変化の主因となっている。接地が強い範囲では、ファジィ運転か吸湿性能の良い回転数190rpm付近であったのに対して、通常運転では回転数200rpm一定制御であり、吸泥限界を越え周囲の海水を吸入していた。
?1992年は最初の実験であり、特性を把握するため浚浚渫ポンプ回転数の制御幅を大きく取った(180〜210rpm)。1993年では、前年の結果から積載土量が減少しない範囲に設定した(回転数188〜195rpm)。それでも粘土質であったため、回転数190rpm付近で上量の減少が見られた。

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Fig.-6 S/C load VS dredge pump revolution

?一浚渫中の浚渫ポンプ回転数制御の例をFig.-11に示す。
c.浚渫ポンプ関連データ
?Fig.-7に含泥率の関係を、Fig.-8に浚渫ポンプ流量の関係を示す。浚渫ポンプ流量は、ファジィ運転において回転数制御により、流量目標値の3750m3/hに近い範囲で変化している。

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Fig.-7 S/V load VS solid concentration

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Fig.-8 S/C load VS dredge pump flow rete

?通常運転のように回転数一定制御の時、含泥率と浚渫ポンプ流量の関係はほぼ前出の(1)式に沿って変化する。このため、接地が弱く含泥率が低い範囲では流量が急激に増加するファジィ運転では、接地が弱い範囲では回転数を下げ、周囲の海氷の流入をおさえるようにしている。
?Fig.-9に吸入負圧の関係を示す。1993年においては、粘土質のため、接地の如何にかかわらず吸入負圧が高かったことがわかる。このため接地の強い範囲(接地荷重3.5t以上)では、浚渫ポンプキャビテーションの起こる危険性があり、浚渫自動化制御に組み込んだ浚渫ポンプ

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Fig.-9 S/C load VS suction vacuum

 

 

 

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